国を企業に擬えて 国が普通の企業だったら?どんな評価になるんでしょうね?収入は国民が働いてきたやつの上前を確実にはねる、その代わり様々な保護を与えるというサービス業で、これを様々なところに投資することで、社会財という財産を形成しているものと考えると・・・なんだかやくざな商売ですね。時には戦争という出入りを行い、時には弱者救済という名目で、手を変え品を変え金をせびってきます。しかし、支配という意味での地位は絶対的で、この国民という被支配者の経済力を基盤に成り立っているというわけです。 ですから支配下にある国民経済が不調になると、収入が減ってきますから、様々な経済政策という営業活動または会社の合併、分離の土壌を作ったりしていますね。 そうなると、国の借金って、普通の企業と同じことになるんでしょうね。さっきは国債を手形という位置付けで考えてみましょうがが、一種の株券として考えることも可能ですが、配当は利息、額面と相場はさほど差がありませんから、キャピタルゲインは見込めないですから、流動性は低いですね。そうなると手形的な要素の方が強いということですね。 株ならね。投資家が買えば値が上がり、時価資産は膨れ上がるのでしょうがね。なかなかそうはいきません。たとえば、NTT株なんか一度に国が売り出したら、かなり値下がりするでしょうね。投資家が引き受けきれなければ値下がりしますからね。 株の悪いところは、売買が成立しないとお金が入ってきませんからね。国が一度にお金を手に入れるには?やっぱり何か画期的と思える技術を持っているような雰囲気の株式会社をこしらえて、ベンチャーキャピタルとして行動するしかないのでは?これなら結構いけそうです。 大学から優秀な研究者とアイディア、民間の企画運営に秀でた人材、国という信用、ここで株式公開5万円株を1万株とかで100社ぐらい作っちゃうなんてどうですかね?一応、国の手綱がついているし、株式会社ですから倒産だってするでしょうが、追い銭を出さなければ10社に2社ぐらいつぶれたって十分儲かるのでは?株価が上昇したときを見計らって、全部株を、自立的産業育成の名目で放出、まあ売り払って手を引くということを繰り返せば、なかなか儲かるでしょうね。 なまじ巨大プロジェクトで1つのことに金を投じるよりも、絶大な効果があるような気がします。金を貸すのではなく、企業や業界育成、新規事業・市場の創出ってこの方が良いような感じですね。 なまじ、天下り先の特殊法人なんか作るより、こういった育成投資の形がよりよい経済政策のような気もしますね。 なるほど、近頃の経済政策ってうまくいっていないのは、新規事業や新規市場の開拓ではなく、従来企業などへの借金の補填型の経済政策だったためでは?旧来の成熟した市場の中での穴のあいた風船に息を吹き込んで形を保たせようとする投資だったから、経済の活性化が計れなかったということですかね? 投資会社も、成長が確実に見込めるところに金を投入し、そこが成長すれば、そこも様々な物資の購入や雇用を通じて社会に様々な活性を与えてくれます。 つまり、成長って常にフロンティアが存在ていないとダメなんでしょうね。フロンティアがあり、そして、開拓され成熟した市場があり、緩やかに老いていき、終焉を迎える市場がある。その終焉を美しく飾り、そこから再びフロンティアが見出されれば、安定した成長が見込めるのでしょう。 フロンティアってどこにあるんでしょうね?日本市場だと?IT関連も、米国の二番煎じであまり面白みが無いですからね。日本のお家芸の工夫の部分はどうなっているのでしょうか?近頃、商品化が下手ですからね。販売も旧態然としているしね。困ったものです。 |