北朝鮮の被曝治療
 北朝鮮から被爆者治療で医師団が日本に研修を受けにきているようです。まあ、医療技術に関する交流ですから非常に結構な話ですが・・・原爆投下は1945年今や2000年ですから、この55年間どのような治療を北朝鮮で行っていたのでしょうか?まあ、本国まで帰国できた人々を対象に治療を続けてきたのですから、高齢になってからの発症とかそういったものなんでしょうがね。でもちょっと気になりますね。
 被爆者でも出たのでしょうか?まさか?それとも、これから出てくる被爆者に対応するつもりなのでしょうか?何しろ、戦後初めて日本の被爆治療に触れるのですからね。それとも、遅ればせながら本格的に治療を開始するのでしょうか?しかし、交流というのですから、日本の医師団も、北朝鮮で実効をあげている漢方の医薬があれば、それを積極的に吸収することができると良いと思います。何しろ、この間の臨界事故で、新たな被爆者が生み出されたのですし、これからもあのような事故が起こらないという保証はないわけですからね。
 さて、北朝鮮でも核開発をやっています。こちらの安全管理はどのようなものなのでしょうか?ちょっと気になりますね。開発優先であれば、事故も起こるでしょう。そうでなければ良いことを祈りたいです。何しろ、核事故はチェルノブイリで実証されたように、広範囲の核汚染を招きます。その意味では非常に恐ろしい事故であるといえますね。
 そういえば、ずっと以前・・・はるか昔に中国での大気圏内水爆実験で、放射能を含んだ雨が降るとか、雨に打たれると禿げるとか言っていたことがあったような・・・
 今でも、冬の西風に乗って、大陸から亜硫酸ガスをたくさん含んだ大気が流れるとかやっていたような気がします。近頃はどうなっているのでしょうか?中国でも石炭から石油へとエネルギーが転換したのでしょうか?
 とにかく、地球が狭くなったような気がしますね。そして、すべてのことが、周りの国も含んでひとつの環境というものになりつつあるような気がしますね。
 しかし、人間はいつまで自然に対して戦いを挑まなければならないのでしょうか?共存の道はないのでしょうか?核物質もある意味自然の産物です。人間も環境の一部です。人間は、その環境に対して戦いを挑み、そして戦い続ける宿命を背負っていいるのでしょうか?
 まあ、人間は、万物の霊長として、食物連鎖の頂点に立つものとして、それでも何かが天敵にならねばならないのかもしれません。知能によって自然に打ち勝つことができる今、何が天敵になるのやら?あまり考えたくないテーマですね。こういったことを眺めるとき、ちょっとニーチェでも読みたくなりますね。ツァラトゥストラの語ったことを思い浮かべてしまいます。
 まあ、いずれにせよ暗い話題ですから、やめておきましょう。両国の医師団の交流に幸あれ!