係船作業とバックアップシステム
 さて、続きです。発射されたロープは、残念なことに、ちょっと外れました。そうすると、3人目の人物の登場です。ロープが着水すると、すばらしい勢いでロープを手繰り寄せきれいに巻いていきます。さすが不断の練習の賜物?それとも実践の賜物?まあいずれにせよ、どんどん巻き取り取り込みます。
 この時点で、的を外した砲手さんは、砲の片付けですね。埠頭はだんだん近づいてきます。砲を片付けてしまったということは、手で投げるということですかね?
 圧搾空気を充填する時間はありそうですが、充填率とかで飛距離を調整するようなことをやる余裕が無いためですかね?とにかく埠頭はどんどん近づいていきますから、すべての作業は急ピッチです。といっても、この時点では、ロープの取り込み作業の人だけですがね。
 さて、ロープが取り込まれると、そのロープは例の高い台の上のえらそうな雰囲気を漂わせている人の下に渡されます。そしてロープを繰り出しながら頭の上で大きく振り回します。
 ちょうど、時代劇の鎖鎌での戦闘シーンを彷彿とさせます。何しろ初めて見る作業ですから、どの時点で投げるかわかりませんでしたし、連写の利くような高級なデジカメではないのでシャッターチャンスをしくじりました。投げるときに掛け声でも上がるかと思ったのが間違いですね。一応何ないと格好がつきませんから、なんとなく乗せておきましょう。
 ちょっと何をやっているかわからない写真ですが、この直前は素敵でしたね。
 しかし、2度目の、この投擲がうまく行かないとどうなるんでしょうね?この時点で埠頭の先までの距離は30m程度?ですかね。ちょっとよくわかりませんね。何しろすべての設備が巨大ですからね。
 まあ、このときの投擲はうまく行き、後は陸上の作業員の手へとホーサーが渡っていきます。
 しかし、右の写真のように狭い場所へ向かって打ち込んだり投げたりするのですから、それなりに皆さん一流の技を持ち、それだけでなく、確実なバックアップシステムを形成しているというあたりにすばらしさを見ましたね。
 しかし、面白いのは、うまく行かなかったことから、その作業の難しさや、それをバックアップする人々の技能など、普段の作業では見られないシステムの奥深さを感じさせてくれるということですね。
 まあ、その意味で、この作業を見たことはそれだけで有意義なものでしたね。