血で書かれた教訓は?
 ロシアの原潜がらみで、日本の対応をちょっと調査してみました。外務省にはちょっとだけありました。記者会見のものですね。その中に外務大臣会見記録(平成12年8月)(問)ロシアの潜水艦が事故にあったという報道が流れているが、ロシア政府の方から日本へ何らかの報告とか、救援要請等はあったか。 (外務大臣)ない。というやつですね。 どうも外務省の管轄ではないという印象を受けますね。
 首相官邸は・・・何もないようです。終戦記念日関係の定例行事に関連した事柄が並べられているだけのようですね。
 総理府にも何もありませんね。何しろ総理府の外局に防衛庁があるわけですからね。何かあってもおかしくないと思ったのですが・・・それでは防衛庁は?防衛庁ここにもありませんね。海上自衛隊は?ここはまだ7月のようです。どうやら政府系のものは見当たらないというのが現状のようです。お盆休みですかね?でもお役所はやっているのでは?まあ、日本の優秀な潜水艦はロシアのように沈没したりはしないのでしょう。
 一方アメリカは?DefenseLINK - Official Web Site of the U.S. Department of Defense国防総省のやつですね。ここのニュースを眺めると、ありますね。ずらりと、盛んに救助要請を受ける準備があることを表明しています。
 ロシアの以来があれば直ちに原潜の救助に向かう準備があるという題名ですかね?そこで、米国がどのような援助ができるかについて述べられている部分がありますから、それを引用しましょう。
 外軍はサンディエゴ近くのノースアイランドの空港に2隻のDSRVの用意があり、その1隻は直ちに現場に向かう用意がある。
 水上艦艇から潜水艦の緊急脱出室と、水上艦から下ろされた潜水球を繋ぎ潜水艦のハッチから乗員を海底から運ぶことができます。
 スペースシャトルチャレンジャー号やこの何年来の航空機事故で使われるのを見たこれらの資材を利用して、尊いものを救ってください。
 海軍や民間の海難救助団体は、技術的な専門知識に関して重要なアドバイスを提供する準備があります。
 また医学情報としても我々は、深海環境での確かな多くの経験を持っている。

 まあ、こんなことが16日の段階で提示されていたようです。このページから、リンクされている潜水艦の沈没とその救助についてUSS Squalus (SS-192) Sinking, Rescue of Survivors, and Salvageがありますね。
 SS192の沈没事故です。しかし、古い事件ですね1939年進水直後のテスト潜水でそのまま沈んでしまった潜水艦ですね。このときの救助は潜水球、ダイビングベルを使ったもので32人の乗組員と民間人11人を32mの海底から助け出され、この後、潜水艦も引き上げられ、直ちに退役そして名前も、SqualusからSailfishと変えられ再就役することになったというようです。 生存者と死者は、ほぼ半々ですね。
 しかし、こういった記録もしっかりと公開しているのが凄いところですね。教訓は後の世に伝えないといけない資産なのかもしれません。特に、こういった血で書かれた教訓はね。