情報の加工というもの
 何やら色々なことがインターネットで行われています。情報のフィルターリングなどのサービスも行われていくようです。
 まあ、新聞の記事の切り貼りをFaxで送信するサービスとか、雛型になるものは過去に存在しますからね。当然の成り行きでしょう。しかし、このフィルターリングはどのようなシステムで行われるのでしょうかね?ちょっと実際の営業を始めようとしているところのサイトでも眺めて研究してみましょう。
 いいかげんな検索にかかったのは、東芝のサイト内ですね。東芝、インディビジュアル社、三井物産、ニューズウォッチの事業なんか良いでしょう。
 まず、この事業の目的は新聞雑誌などに掲載される膨大な記事情報を、ユーザーのニーズに応じて抽出し、それをメールなどで配信するというやつですね。
 概要は、新聞社や雑誌社などからデジタル送信された最新の記事の中から、ユーザー別に作成したプロファイル(記事検索プログラム)に基づいて、ユーザー毎に記事の重要度を順位付けし、関心の高い記事だけを選択して、毎朝、提供するのだそうです。しかし、どれだけ役に立つのやら?ちょっと疑問ですね。だって、このプログラム次第ですからね。そういえば、Yahooなどのニュースでたまに妙なフィルターリングが施されたものがありましたね。コンピュータ関連でなぜか、食品メーカーのカルビーの記事がありました。何の事はない、チップなんですね。そして、食品関連として排除する要件がなかったか、他にもコンピュータ関連の語句があったのか?新しいチップ商品ということで掲載されていたのでしょう。
 まあ、こういった物はあまり目にしませんから、かなり良いフィルターリングが行われているのでしょう。
 しかし、所詮コンピュータが抽出する情報ですから果たしてどんなものやら?私も、毎日インターネットの中をうろついて、様々な最新の情報を得てそれをネタにこんなページを書いていますが、いくつかの基本となるニュースソース、そして、新商品情報、そして、読者の動向などを活用して書くネタを探しているというのが本音ですね。
 さて、このサービスなんですが、結構高いですね。料金体系を見ると、基本料金は、(1)年間1,250件のフルテキストおよび2,500件のブリーフを提供する「エコノミー」サービスが1年契約で60万円(税別)、(2)年間2,250件のフルテキストおよび1,500件のブリーフを提供する「スタンダード」サービスが1年契約で100万円(税別)、 (3)ブリーフのみの提供が1年契約で6万円(税別)となっています。年間60万円という金額がどういったところでは安いと感じられるのでしょうか?概略なら4時間置くくらいに、巡回ソフトで、新聞社やTV局のサイトを当たらせて、朝一読すればほぼ、新聞紙面並みの情報が得られそうな気がします。問題はアナリストがどれだけいるか?というあたりのような気がしますがどんなものでしょうかね?
 まあ、ユーザープロファイルは記事情報を受けようとする分野の豊かな知識をもったエディトリアルマネージャーがユーザーにとって関心のあるテーマやキーワードなどに基づいて重み(ベクトル)付けを行って作成すると言っていますが、既存の企業の新しい事業分野という場合、しかも、その説明に使われている用語がぜんぜん違う分野の新しい発想によるものだったら?機械検索の限界を超えそうな感じがします。絶えず最新の情報に目を通し、日々増大するキーワードとなる言葉に目を光らせるエキスパートがいないと難しいですね。
 コンピュータが検索したってね。これだと、生きたデータとは言いにくいような気がします。新しい発想は、着眼点の違いによって生じるはずです。なんだか、了見の狭い専門馬鹿を養成してしまいそうなもののような気がしますね。
 あれ?これ何?という画面の写真が出てますね。何で?コンピュータの画面をカメラで撮影する?しかもモノクロで?まあ、報道用のモノクロの原稿からの転載ですかね?まあ、デジタル化されたデータですから社内で加工して利用するとか色々と活用が可能でしょうね。しかし、本当に必要なのは情報をきちんと搾り出せる人間ですかね?まあ、売上計画では2000年度:20億円〜30億円となっていますから、かなりの顧客が獲得できるようですね。
 このサービスは1996年6月12日から始まっていますが、ちゃんと事業計画どおりの展開を見せているのでしょうか?ちょっと気になりますね。NewsWatchこちらのホームページを眺めてみますかね。残念、IR情報はありませんね。まあ、情報の流れを管理するのではなく、その情報の持つ価値を高めるものが必要なのかもしれませんね。
 私も情報産業でも始めますかね?でもお金になりそうもありませんからね。どこかでアナリストとして雇ってくれるところはありませんかね?専門は・・・なんでしょう?