超高級プリンター
 経営者の独断というのは困ったものです。実は原稿料が入るはずだったんですが?入らなくなりましたね。B4判1枚5000円とか言う話で、資料も集め、執筆も行い、版下用の超高級プリンター、1台定価で約120万円、中古で6万円でしたがね。これだけそろえて・・・本当なら、80ページだから良いお小遣い稼ぎだったんですが、なんと夜のお酒の入ったトップ会談で講師料で片がついてしまったらしいですね。まったくとんでもない話です。
 しかし、なぜそうなってしまうのでしょうね?不思議な話です。まったく、完全オリジナルの理科の問題はかなり書き進んだのですが、これをただで渡すのは惜しくなりましたから、以前に作成した、夏期特訓用に作成して、事情があって流れてしまったやつにしました。こっちは、純粋な入試問題にちょっと手を加えたものですからさほど問題はありませんね。
 しかし、ちょっと頭にくるのは、超高級なポストスクリプトプリンターですね。でも、間違いなく良い品です。Windows環境で使うのはちょっともったいないくらいの代物です。まあ、これに見合ったソフトを使えば良いのですがね。一応基本フォントも6書体も乗っていますから・・・。まあ、そのうちMacに高級な組版ソフトでも載せて高度に活用してやりましょう。でも、OCFフォントの世界のプリンターですからちょっと古臭くもありますね。
 しかし、プロの作業場でもMac環境はまだOCFフォントの環境が大勢を占めているような話ですからね。それでも、ちょっと気になるのはMacのフォント環境です。CID環境がこれからの主流ですが、例のアクロバットですね。これが事実上RIPの機能を持っていますからね。そうなると、ポストスクリプトプリンターは必要ありませんからね。クイックドロープリンターとかいうやつ、極端な話、フォントを乗せていないただのプリンターでも、ポストスクリプトプリンターとして機能しますし、もっと別な観点では、アクロバットってソフトウエアRIPとも考えられますから、ソフトウエアRIPも必要としないわけです。
 このあたりが、アクロバットの非常に革新的な気分にさせてくれる部分になるような気がします。しかし、問題がないわけでもありませんね。それは、WindowsとMacいや、ほとんどのコンピュータの上での差別化がなくなるということを意味するような気がします。だって、Macで作ると偉そうに見えるのがなくなるってことですからね。
 まったく、フォントを埋め込まれたPDFファイルは機種に依存しませんからね。ただ、このフォントを使って作りたいから○○を使うという括りにしかなりませんからね。もし、すべてのフォントがアウトラインを取れたら、そしてマクロメディアのフォントクラフトのようなソフトがあって、さらに、これで作られるOCFフォントをCIDに変換するソフト、そういえばどこかにありましたね。そうなるとねなかなか良いかもしれません。でも、これはフォントメーカーにとって悪夢のようなことになるかもしれませんね。パンナムがつぶれたように、Mも調子が悪くなるかも?
 アクロバットの導入を行うと、高価なポストスクリプトプリンターなんか必要ありませんからね。これが大きなアドバンテージかな?ポストスクリプトプリンターのとんでもないところは、業務用に使うとなると、どうしてもプリンターなんか2台以上同型が必要で、それぞれに、同一のフォント環境を整えるとなると・・・いくらかかかるだろうなんて気にし始めますからね。何しろプリンターフォントはATM-CIDフォントより圧倒的に高価ですから。
 まあ、私のようにフォントに頓着しないと、別にMS明朝やMSゴシックだけだってあまり気にしませんからね。でも、確かに、シャープな感じの版下作成に使える、超高級ポストスクリプトプリンターの画像は次元の違うものであると感じますね。
 でも、最新のRIPであるともいえる、アクロバットの出力するPDFをそれなりのプリンターで出力するとやはり良いものが得られますからね。でも、大きな違いがあります。それは、版下に使えるレーザープリンターだと、紙が汚れないですからね。ここが高価なマシンのすごいところなのかもしれません。定価5万円以下の低価格のレーザプリンターでは、白いところもなんとなくトナーが乗っていたりしますが、超高級なプリンターでは、そういったことがないですからね。きわめてクリーンですね。まあ、このプリンター何年もちますかね?3年もてば安い買い物ですかね?