17歳で人の耳目を騒がせるには
 世の中を驚かせたいか・・・。普通ではあまり出来ませんね、一種の野望。でもある程度はこれがないとうまくないですね。たとえば芸術家とか独創を武器に渡り歩く人たちですね。こういった、人の耳目を驚かせたいなんていう目的と、絵画や楽器など様々な手段を駆使することで目的を達するというのなら問題ありませんね。
 そういえば、その昔インベーダーゲーム流行し頃、その業でゲームセンターの中で人の耳目を驚かせる人、ちょっと特殊なのは100円玉をたくさん積み上げ、その数で人の耳目を驚かせる人もいましたね。なるほど、自己顕示欲を満足させる手段というのが、流行に左右されるものや、たまたまうまくできるものというやつになっているのかもしれませんね。
 古典的な芸術?まあ、その人の能力と技の追求から成り立つ芸術ではなく、話題性による芸術みたいなやつですか?そう、パフォーマンスとかいわれるものですかね?
 ちょっと前の、旅客機を操縦したくてハイジャックしたやつを思い出しましたね。結局あれも、フライトシミュレータでの技を誇示したかっただけなのかもしれませんね。何しろ、どんなにうまくても、ゲームセンターとかその技を見せびらかす場が無かったので、現実の世界に自己顕示の場を求めたのかもしれませんね。
 なんだかそう考えると、自己の技の発表の機会のないシミュレーションゲームマニアというのは危険な存在なのかもしれませんね。何のために人は技を磨くか?やっぱり何かしらの発表の場を求めているのではないでしょうかね?
 バスジャックで人の耳目を驚かせたい・・・もっと別のことは出来なかったんですかね?そういえば、他にも厄介な連中がいるかもしれませんね。それは孤独な成績優秀児の凋落ですね。ある時点までは非常に成績が優秀で、テストなどでは常にトップに名を連ね、その成績のよさで人々の上に君臨するという状況があり、ある時期突然、スランプへ、こうなると下手をすると悪循環への分かれ道が待っています。もはや君臨できなくなったことで、別の道へ進むか、再び君臨するために精進の道を選ぶか?まあ、そんなところですね。
 ただ、学業以外の別の道が問題ですよね。一番の楽な道は孤独の延長にあるもの、多分電車のシートを切り裂いたりとかいった暗い悪戯ですかね。自信も失うとこういった反社会的な悪戯に走るのかもしれません。
 また,孤独であることに耐えられなくなると・・・普段住み慣れた世界とは違ったところで仲間を作るなんてことにもなりますね。過去の栄光が色濃く残るところでは、敗残者安住の地はあまり見出せませんからね。
 こうなると、なんだか厄介ですね。
 さて、どうも名声を求めるには?結局古典的な手法を使うしかないですかね?見えないところでの精進の積み重ねと、小さな実績を積み上げて、これで勝負に出られるぞ!なんてところまでじっと我慢というやつですね。
 デカルトの言葉でしたっけ?よく隠れるものはよく生きるって?まあ、隠れて自己研鑽に努めると、ある日研鑚の光が全世界を照らすのでしょうか?それとも、内省の世界に閉じこもり神の領域に近づけるのでしょうか?まあ、いずれにせよ、地道な努力と小さな成功や継続的な成功は、より大きな成功の鍵になるのでしょうね。
 まあ、天才なんていないのかもしれませんね。エジソンだと99%の努力と1%の幸運という言い方ですからね。17歳で何も実践や鍛錬なしに世間の耳目を一身に浴びることを望むなんて!時代の流れを超克する技術を学びなさい!そして陶冶を経て高い理想の実現に進みなさい!てなところですね。
 まるで、お説教ですね。柄にもない!