日本経済の基盤にあるもの
 日本の経済は磐石なんでしょうか?あまりそのような感じではありませんね。米国の経済のほうは、まだ余力が十分にあるような感じですね。日本の方は、弱い経済基盤の上で恐怖に怯えつつ安全嗜好で動いているようですね。これが良いとか悪いとかではないですね。ただ、その状況によって人の判断が変わっていくということでしょうね。
 ちょっと、日本の資金の流れというのがちょっと気になりますね。近頃の経済って電撃戦の様相を示しているような気がするからです。
 さて、電撃戦で最も重要な要素って何でしょうね?それはなんといっても兵站でしょうね。こいつがうまく動かないと無理ですからね。電撃戦という表現を使ったのは、第二次世界大戦での電撃戦が、情報の伝達とその高度な利用によって、刻々と変化する戦況に対応したことと、補給線の確保のために交通量の評価などやっています。第一次世界大戦が、鉄道輸送の終末点に物資が集積され、そこから人馬によって輸送されましたから、物資は駅などの交通の要衝に偏在し艇ます。このような物資の偏在が戦線を硬直させていたということでしょうね。この終末点に近い強固な塹壕に立てこもるものを撃破することが困難だったということでしょう。
 この強固な防衛網を破ったものは?結局本国の飢えと、戦況の変化のなさとですかね。そして、戦線の崩壊の言い訳になったのが、戦車という新兵器ですね。戦車の出現により、低下していた士気が、戦車の出現を退却の合図としていくようになったようです。しかし、その後の連合国の戦車に対する意識は低く、戦車の統合的な利用はあまり考えられなかったようです。
 敗戦国ドイツは、戦車の教訓により新しい戦略を考える機会が与えられたということでしょう。そして、制限された戦力を効果的に用いる手法へと導かれたということですね。具体的には、強固な洋裁は迂回する、後方をさえぎられれば抵抗は弱まるということですね。如何に早く敵地に浸透するか、主力の進路を決め、その進路を確保し、兵站線を急速に伸ばし、空荷になった輸送部隊を後方へ回送し、物資の急速な回転、そして、ドイツの戦車はガソリン機関ですから占領地のガソリンスタンドからも燃料を調達できました。これらの相乗効果により急速な展開が可能になりました。
 まあ、戦略そのものが変化してしまったわけですね。これに対する英仏は、戦勝国ですし、例のマジノ線が災いしたようです。難攻不落の要塞ですからね。しかし、ドイツ軍はマジノ線を避けて展開しいつしかその裏側に廻ってしまい、フランスは手を上げる羽目になったということです。
 さてさて、やっと資金の流れですね。資金というのは電撃戦の何にあたるでしょうか?多分それは、兵站でしょうね。前線の戦闘車両や兵が商品であったり営業であったりします。そこで得た戦勝は後方へ空荷の輸送部隊として戻り、再び物資を運んで前線を助ける、場合によっては物資は前線でも調達されるということですね。こういった物資の運搬を行う、まあ、価値の運搬の担い手が資金の還流ということになるでしょう。
 ほらね、高度な資金運用が経済の電撃戦を勝ち取っていくのですね。日本は?守備一方の経済になってしまっています。バブル崩壊後どう見ても戦勝国でもないのに、負けたことに対して省みることなく、塹壕戦に走っていますね。どうも・・・この意味でも後進国なんですかね?
 なんだか、歴史っていろいろなことを教えてくれるようです。でも、学校で習った歴史ってあまり役に立ちませんね。どうも、年号を覚えるより重要なことがたくさんあるようですね。