インターネットで欲しいもの
 なんだかインターネットの世界って、リップサービスのようなサービスか虚業的なものが横行している巷のような感じですね。投資家の狙うものが少ない現在、海のものとも山のものとも知れないIT関連といったものが大手を振って闊歩しています。IBMが提唱するeビジネスとかはわかりますね。生産性の向上に向けてのインフラ整備ですからね。しかし、物販の分野ではFAXや電話の代用品ですからちょっと厄介ですね。注文用紙に書いてFAXか、口頭で○○を△△までによこせ!といった方が楽ですからね。どうも、インターネットのページを開いてまで、その上、なれないキーボードなんかたたく気力はありませんからね。私なんかも商売柄、キーボードをたたくのは問題ないですが、項目を見て、考えながら入力って結構かったるいですからね。
 これを一般ユーザーに強いるなんてちょっと大変では?と思います。私だって1つのものを注文するのに2分も考えたり入力したりしていたら、途中で投げ出してしまいますからね。特に、ちょっとお店まで足を伸ばせば買えてしまうものだと、絶対しませんね。
 この間、結構買い物をインターネットを通じて行いましたが、これはインターネット上でなければちょっと手に入れにくい性格のものでしたから、注意書きなどもしっかり読んで、長時間かけて注文しました。こういったものでないとちょっとやる気がでません。
 結局、物販として成功するものは何だろう?となったらアスクルのような、法人相手の商売ですかね。個人向けっていうと、多分、非常に不便な遠隔地であれば注文するかもしれないとか、手に入れるためには非常な努力が必要であるとかいったものしか売れないのではという気になってきました。やっぱり、キーボードより鉛筆で書くほうが簡単ですからね。
 発送する側では、コンピュータでの一元管理が可能ですから、インターネット発注に興味を持ちますが、いくつかの発注の選択肢の中で、利用に関しての一番敷居の高いもののような気がします。つまり、口頭ですむものを、文書化する、さらには手書きではなく印字されたものを要求するといった感じですからね。電話で済むものをFAXで、さらにはデータではないと嫌だ!というような感じですからね。
 そうなると、インターネットで発注する価値のあるものって何でしょうね?私が欲しいものは、そうですね・・・。近頃はあまり欲しくないですが、教師をやっているときは、家で問題の原稿を作り、その原稿を送ると、何百部という数のプリントとして作成され、教室に届くと良いな!なんて思いましたね。何しろ、自前のプリンターではせいぜい20部程度がいいところでしたからね。カラーなんか・・・とてもプリントアウトできませんでしたからね。
 多分こういった自分でもできそうだけれども、外注したらそれなりのものになってくれるようなものでないとだめでしょうね。近頃はPDFとか、フォント情報もきちんと保存されるものがありますから、これとオンデマンド印刷が結びつけば結構なものになるような気がします。
 まあ、考えたものが、コンピュータやインターネットの威力で製品になって返ってくるようなものでないとね。試作用のプリント基板とかインターネット受注してくれれば、電子工作ももう少し頑張りたい気もしますね。以前はプリント基板のエッチングなどもやりましたが、あのエッチング液は汚らしいですからね。
 まあ、そういった、思考が物で帰ってくるような何かでないと、なかなかインターネットビジネスも虚業の範疇から脱却できないような気がします。
 だんだん、夢で物が売れる状態ではなくなってきましたからね。まったく、困ったものです。