117クーペの電装系のトラブル 1
 さて、車って夢がありました。今までに乗ってきて車は全部で4台ですかね。一番初めは兄貴のお下がりの117クーペでした。こいつにはたくさんの思い出がありましたね。1974年製造の丸目のやつでした。この車は結構難物でしたね。中古でしたが初めて我が家に来たとき、数日でマフラーが落ちマフラー交換でした。結構いい音がしていたのは、単にマフラーを通らない排気ガスがあったということのようでした。
 何しろ、大昔の車に属するわけですから、装備品もクラシックでした。何しろ、今では見かけない8トラックのテープステレオが搭載されていました。今ではカラオケでも8トラックテープなんか見かけませんですからね。
 一応、べレットと同じSOHC1800ccのエンジンでしたが、なぜかオートマチックトランスミッション、クーラー付でしたね。中古車でも結構良いお値段でした。
 さて、私のところに下がってきたのは10数年落ちになった頃でしたね。多分1年車検になるので、廃車にするか?なんていうときでした。
 まあ、これから、私の車いじりが始まったのかもしれません。さすがに1960年代の設計の車ですから結構電装系が弱かったですね。特に、配線の被覆が良くなかったですね。あと、コネクターですかね。結局かなりの配線をやり直しました。
 一番初めに手をつけたのが、ヘッドライトですね。当時、ハロゲンライトが流行っていましたから、付けたいと願いましたが、ヘッドライトの配線の容量が不足することが目に見えていました。そこで、当時ハロゲンランプを装備するためには、ヘッドライト用のワイヤーハーネスキットを装着し、それからハロゲンヘッドをつける手順でした。
 お金がありませんから、全部を一度になんて、できませんでしたから、先ずは配線でしたね。配線関係は以前から、電気いじりをやっていましたからお手の物でした。まあ、このワイヤーハーネスを付けると、シールドビームでもとたんに明るくなったのは感動ものでした。まあ、それだけ、ノーマルの配線の電気抵抗が大きかったというだけでしたがね。
 そして、半年ぐらい走っていましたっけ?そして、ロービーム側を交換し、数ヵ月後ハイビーム側を交換したんでしたっけ?まあ、お財布の命令ですから、仕方ありませんでしたね。
 こういったものを付けると、他の伝送系も気になります。次にいじったのは、点火系でしたね。当時の車の点火系は機械式でしたから、ちょっと接点が減ってくると調子が悪くなったり、ディストリビュータのところのコンデンサーの調子が悪くなったりすると、接点で大きな火花が飛び、接点の劣化が激しくなったり、ロスが出たりで大変でした。このあたりをいじるきっかけになったのが、点火コイルの劣化、というか、内部でショートしていて、十分に機能していなかったというやつです。
 117のエンジンがハイコンプレッションタイプで、有鉛ガソリンを要求するやつですから点火系がきちんと働かないと調子が悪くなるというやつでしたからね。そこで、ボッシュのレッドコイルとかいうやつを買ってきて付けましたね。まあ、コイルまでの配線も太いやつで結ぶと力強い火花が飛び、燃費がぐっと良くなりました。
 しかし、弊害が現れました。それは接点(ポイント)の劣化が激しいということです。多分、この接点に飛ぶ火花を抑制するコンデンサーも劣化していたのでしょうが、ちょっと代えるコンデンサーがわからなかったのでね。
 そこで、接点をトランジスターにする、フルトラなどと呼ばれるやつに変えましたね。そうすると、エンジンの不調なんかすっかり消し飛んでしまいました。でも、まだまだ、この車には、電装系のトラブルが出つづけました。