係船作業を陸から見る
 船が入港してきました。港ってどこからが港なんでしょうね?ちょっと気になります。まあ、そのうち気が向いたら調べましょう。ここはフェリー埠頭なんでしょうね?そういえば、埠頭なんていう言い方で表現していますね。堤防が延びた先にあるのは灯台?灯火?なんでしょうね?日本の灯台なんて言うと250あまりですから、この防波堤の先にあるのは?どういった分類になるのでしょうか?ちょっと気になりますね。
 しかし、すごいですね。あんな大きな船の方向転換、戦車などでは信地旋回とか言いましたっけ?、同じ位置で方向転換をしています。昔ならタグボートなんかが活躍したのでしょうが今では必要ありませんね。スラスターとかいうやつで動かすのでしょう。まっすぐ進んで行き足が止まると、そこで旋回してバックして入ってきます。そして、細いロープ、確かヒーブラインとか投細索とかいうやつが、パン!という音と共にステージで使うマイクロフォンのような形をしたものが先について飛んできて、陸上の係船作業員がそれを引くとホーサーがついてきて、岸壁のビットにつながる編まれた太いロープに繋がれます。
 そういえば、作業員の服の色が違いますね。陸の作業員は青、船の上の作業員はオレンジですね。
 さて、係船ってどういう設備が必要なのやら?係船ね?係泊とかですね。錨を放り込んでなら錨泊ですね。岸壁や桟橋なら係留・係船?浮標とかいうブイにつなぐと、浮標係留とか言うのでしたね。こんなのが普通の係船方法でしょうね。
 ここは岸壁・埠頭・桟橋?ですから、係船設備は備えられていますね。ボラードとかビットとかいうやつですね。ボラードって双係柱っていいますからキノコのようなものが2本あるやつですね。ビットは単係柱ですから1本ですかね?
 青森のフェリー桟橋では左の写真のようなやつが生えていました。これは1本だからビットかな?
 ここに太いロープがつないであります。船が係船されると右のようになりますねなかなか美しく編み上げられたロープです。船側での係船作業は3人が一組で動いているようです。右の写真のように、船尾では係船指揮をする人、一番高いところに立っている人を中心にチームが組まれているようです。この太いロープの先に棒がついていますね。この棒のところに船側の係船索が、引っ掛けてありますね。陸側の係船作業員は4人一組でした。ちょっと前後しますが、この3人一組の船側の係船作業ってなかなか面白いですね。それについては、函館着岸の方で紹介しましょう。陸上の係船作業員は結構大変です。太いホーサーに先立って細いロープが投げられ、これを引くと、太いホーサーがついてきます。
 そして、この太いホーサーが引き上げられると、4人の作業員が渾身の力を込めて引いていきます。そしてつながれると、船側のキャプスタンがホーサーを巻きあげ、接岸が完了します。
 人間の力仕事ってなかなか良いものです。まあ、見ている分にはという条件付ですがね。手際の良い作業って、見ていて気持ちよいですからね。こんな大きな船が、4人2チームで接岸されていくのですからね。錨なんか使っていないようですね。
 まあ、なかなかきびきびとした美しい動きでしたね。こんな具合に係船され、船尾の扉が開いて車が出てきます。そういえば、青森では船尾が開きますが、函館では船首ですね。車が船内で方向転換をしなくても良いようにする工夫なのでしょうか?
 しかし、車両甲板は非常に広大な空間ですね。右の写真が、車両甲板の船首方向です。そういえば、映画のタイタニックにも車が積んでありましたね。あれは船倉ですから、喫水より下かもしれませんね。ここは喫水線よりも上ですから、防水区画は無いようです。この車両甲板のさらに下に機関室があるのでしょう。どんな機関が据え付けられているのか?どんな区画があるのやら?興味は尽きませんが、そこまで降りていく機会なんって永遠に無いかもしれませんね。非常に残念!知識ではある程度までは補えますが、経験とは違った領域ですね。こういったことこそ経験すべきことですね。
 さて、毎度のことですがつまらない物を眺めて喜んでいますが、自転車も埠頭では活躍していましたね。船からなにやら、オレンジ色の防水された袋を運んでいきました。
 左の写真のように、籠の中に入れて運び去られていきました。多分、この船に乗ってきた人々や車に関する書類、乗船名簿が入っているのでしょうね。
 こういった事務手続きなんかどうなっているのでしょうか?管理システムなども気になりますね。こちらも物書きになって、取材でも申し込んで受理されて・・・とならないと無理ですね。
 でも、働く人々の姿を眺め、それに思いを馳せるのは楽しいことです。

       

随想録として