火山って・・・
 火山ってどんなものでしょうね?地球にできたにきびのようなものですかね?だって、腫れ上がって、やがてはじけて白血球やら脂肪の塊やら真っ赤な血が流れたりしますからね。有珠山のやつは、どうも白血球やら脂肪の塊の固いやつなんですかね?
 にきびって、こんなものでしたね、もう少し詳しくなら、皮脂と角質が毛嚢とか毛包戸かいう、まあ毛穴に詰まって、さらに先っちょが黒くなったり、中が化膿して赤くなったり、黄色くなったりしてドカンといくと、あばたが残るというわけですね。まったく良く似ていますね。
 そういえば、毛穴をきれいにするため、一日3回は洗顔せよ!とか読んだ記憶があります。火山もきれいに煙突掃除ができればさほど問題がないのかもしれません。ちょっとおとぎ話みたいですがね。そうそう、確か星の王子様に、火口の掃除の絵が出ていたようなほのかな記憶がありますね。
 しかし、現実は厳しいですね。何しろ有珠山の溶岩は非常に粘り気が強いですから、ハワイのキラウエア火山のような、赤い川のような溶岩流がなられることはまずありませんが、火口に溶岩が詰まって、ドカンと爆砕することだってあるでしょうからね。
 似た火山で爆砕したのが明神礁でしたからね。大きな被害が出なければ良いのですが・・・。さて火砕流か、いま危惧されているのがこれですね。
 この火砕流が起こると、逃げるのはほとんど不可能ですかね?火山から吹き飛ばされた石のかけらとかの火山砕屑物(かざんさいせつぶつ)が、時速40kmから150kmぐらいで押し出してきます。まあ、普通の説明だと秒速で説明され10〜40メートル/秒なんていいますが、やっぱり時速の方が実感が出ますね。
 山が吹き飛ばされて起こるのもあるようですし、新しく噴出した熱い岩石のかけらが押し出してくるやつだと・・・とんでもないですね。熱雲とかいって、有珠山のような流紋岩、石英安山岩とか安山岩などの非常に粘り気が強い溶岩を出す火山で発生しやすいのだそうですね。
 どうも、この火砕流が大きな規模で起こるとき、土地が大きく陥没して、大きなカルデラができるのだそうです。そういえば、有珠山の近くの洞爺湖もカルデラ湖ですね。こちらは、新生代第四期あたりからの火山活動でできたカルデラだとされていますね。
 そうなると、有珠山や昭和新山はこの外輪山にあたるんですね。まったく、あんな大きな湖ができるような陥没やそれを引き起こした火山噴火ってどんな規模だったんですかね?巨大なカルデラっていうと、阿蘇山のやつとかありますが、これも、大カルデラができたのはやはり新生代第四紀ですね。今から約30万〜約3万年前の話ですね。こちらは直径20kmですから巨大です。
 この時代はやたらと多くの火山が噴火した時期のようですね。こんな時代がいつ現れるかと思うと・・・非常に心配ですね。まあ、にきびは若い時期にしかできませんが・・・火山もそうであると良いですが。でも、新生代第四期って言うと・・・古生代、中生代、そして新生代ですから、つい最近のことのようです。まだまだ、火山活動なんか起こるのでしょうか?まったく、大カルデラができるような火山噴火があると・・・寒くなるのでは?
 記録では、クラカタウ島Krakatauの1883年5月27日あたりの大噴火で島の3分の2が吹っ飛び、爆発の音はイスタンブールや南アフリカにも轟き渡ったそうですからね。その上、火山灰は30km以上の上空、つまり成層圏に吹き上げられ、数年間世界の平均気温が下がっています。ジャワの東って映画を見たくもなります。(ちょっと不謹慎!自戒自戒)こうなると大変ですね。自然の猛威の前には人は無力です。だって、このとき18立方キロメートルと推測される火山噴出物が出たって言いますからね。怖い怖い!