何が就職を有利にするのか? どうも失業者。就職浪人などの問題から職業教育的なことが起こっているようです。企業がどのような人材を必要としているのか。また、高校を卒業して進学へと進路を向けなかった人たちへのリサーチが行われたようです。 さて、いったいどんな人材を企業が要求しているか?私も管理職の端くれとして言うなら、とにかく時間どおりに出社、期限までに仕事をこなす。そして、突如入ってくる緊急の割り込み仕事に対応して小回りの利く人材ですかね。もちろん、仕事は雑でなく、いくら急ぎの仕事とは言え、最低限の仕様をクリアーしているものをコンスタントに行う人材ですね。欲を言えば、さらに大言壮語をすることなく、自分の仕事に打ち込む人材です。 まあ、裏返せば、私のことを忙しくさせないで、きちんと仕事をする人間です。私も横着者ですから、廻したはずの仕事が自分の所に戻ってきて、自分でやる羽目になるのは極力避けたいですからね。しかし、仕事が能力不足によって戻ってきてしまう場合、自分の指導力と先見の明の無さを悔やみ、自分で片付けるしかありませんからね。まったく困ったものです。 さて、じゃあ、どんな人材を学校に要請するか?こっちは簡単です。責任感がある人間です。そして、その責任感に見合うだけの能力ですかね。これだけあればそんなに細かなことは言わなくてもよいはずでしょう。責任感のある人間は無断欠勤はしないだろうし、納期に間に合う仕事をするだろうし、今後受注する可能性のある仕事に対して、十分な能力を自ら研鑚するはずですからね。 面白いのは、能力も無いのに、研鑚なんてことはせず、ただ締め切りの通り過ぎるのを待つ人間、これではうまくありません。しかし、近頃の傾向としては、食べていけないなんて状態にはそう簡単に陥りませんから、結構ぐうたらにやっていても平気という既成事実があるようです。この地位にどうしてもとどまっていたいなんてあまり無いようです。まあ、私もそういったあたりへの執着はありませんね。まあ、手につけた職で仕事にあぶれる可能性はまずありませんからね。 しかし、そういった技術に対する自信も無いのによくやるな!というのがありますね。創造性も無くなんとなくでやっているものがいます。先日、Accessがつかえるといって、サンプルプログラムを持ってきたのがいました。残念ながら、ウイザードで作れる範囲など問題外です。確かにウイザードでさまざまなものが作成できますが、本質にあるデータのおき方であるとか、正規化などに関しては、作ろうとするデータベースの目的とそのためのデスクワークのフローがわかっていないとまずいんですね。経理・複式帳簿システムを理解した上で、いわば単式帳簿をコンピュータのデータベース上に展開する能力なんか一朝一夕には得られませんからね。 さて、そういった知識って、どうなんでしょう?基礎知識の集積では?そう思います。たとえば、人にやさしいMacOSだって、このシステムフォルダーの中身、システム・ファインダー・フォント・機能拡張・コントロールパネルの意味そして、全体を貫く設計思想がわからないと、トラブルの際には復旧が困難になります。なんとなくいじっても、とても復旧はおぼつかないわけですね。これに比べると、Windowsのシステムなんて???トンでもないですね。修復するには冗談抜きの専門知識が山ほど必要になります。しかし、近頃はうわべの華やかさのみ問題にし、コンピュータのキーボードが触れれば、オペレートができればなんて程度ですからね。サルだってキーボードくらいたたけるようですからね。まあ、ちょっと不思議な世界を政府は生み出そうとしているのかもしれません。確かに、コンピュータプログラミングは非常に楽になりました。それは、コンピュータの外での世界に詳細な実際的な知識を備えた人間が、プログラマーに正しい指示を与えるか、そういった人間がプログラミングをするときのみ実現します。確かに、何万頭もサルを集めて、タイプライターをたたかせればシェークスピアの作品を打ち出すものが出るかも知れません。しかし、それを待つわけにはいきません。それが問題なんですね。本当は! |